ご遺族様のご要望により、料理屋さんに「やっぱり精進でなくてはダメだ」と言う
ことで「精進」で依頼する。
もし料理屋さんが「精進料理」無理だった場合どうしますか、と問いかけると「ス
ーパーに行って、自分達で弁当でも買ってくるがよ」と言われることがあるんだ
が、買ってくるのは普通の弁当なんだよなー。
さて、さっきのこだわりは何だったんだろう。
葬儀終了後の法事に、刺身の注文を受けたりすることがある。
その際、「精進上げだから、刺身をとらないといけない」と言われる人もいる。
でも、通夜も火葬場も別に精進料理ではなく、普通のオードブルなんだよなー。
結果、刺身付で豪華になり、遺族の負担が増えるだけ。
さて、このこだわりは何だろう。
打ち合わせの際「家族葬で」と言われる事がある。
さて、「家族葬」とは何でしょう。
数年前までなかった言葉「家族葬」
このネーミングは、宮崎の葬儀社がつけたのが始まりで全国に広がった。家族葬
は、言葉の通り、親戚・周りの人達に告知せず、家族だけで執り行う葬儀です。
島外では、家族葬が普通になりつつあり、東京では「直葬」お寺さんも呼ばず、た
だ火葬だけ執り行うのが大半を占め、そのためお寺とのつながりもなくなり「墓じ
まい」といった現状になっている。
島外にいる子供達は島で葬儀する際、わずらわしい事はしたくないので「家族葬」
と依頼してくる人もいる。
実際、島外から来て数年くらいの人達なら家族葬はありえるんですが、島民の方は
まず家族葬は無理です。
もし、島民が家族葬で行った場合、告知をしないので後から知った親戚の方から
「何で教えてくれなかったんだ」と今後の親戚づきあいに問題になっていく。ま
た、一般の方も会葬に来られるのがバラバラになり、自宅に遺された遺族が一人一
人に説明しないといけないので負担が増える。結果、告知をして、葬儀に来ていた
だいたほうがいいでしょう。
家族葬は、費用を抑えた葬儀ではありませんので、誤解されないようお願いしま
す。
また、「葬儀代いくらかかる」「最低でいくらでできますか」と問い合わせがありま
すが、「葬儀代 30 万〜120 万くらいかなー」と説明すると同時に、会葬者は親戚の人
数は何人ですかと問い返すと「分からない」と言われる。遺族が分からない事を一
言でいくらですよとは言えないのです。
○○で、できますよと言ってしまうと、弊社の責任にされてしまうからだ。
ほんと、一人の人生が終わり、偲ぶために家族みんなが集まりますので、費用はか
かります。そのためにも、生前中に葬儀代は準備しとかないといけない。
「葬儀保険」もありますので、遺される家族のために安心できる終活をお願いしま
す。
葬儀の打ち合わせで、料理の内容を決める時の話です。