1月 31 日、18 歳の命の灯が消えた。

夕方、県内のニュースを見ていると、18 歳の少年の交通事故死。
「マジかよ…18 歳、息子と同い年だ…」
親はやりきれないだろうな…と思っていると、しばらくして、息子からの電話。
「親父、同級生、同じクラスの仲間が死んだ…」
亡くなった少年は、市来農芸の三年生、息子の同級生だった。
この日は高校生活最後の日。あとは卒業式に行くだけだった。
この日もいつものように早朝の寒い中、「行ってきますと元気に出かけていった子
供。
いつものように見送った子供の後ろ姿。
突然訪れた子供との別れ。
かけがえのない子供の命。もしわかっていたなら、子供の手を決して離さなかった
だろう。三つ子の未熟児として生まれ、他の二人は女の子。
春から就職先も決まり、夢に希望をふくらませていた。
親からすれば大変だった子育ても終わり、子供のさらなる成長を共に楽しむはずだ
った。
「人生の一歩」「これから」
ほんと、これからだった……。
信じられない中に通夜、葬儀へと時間だけが過ぎていった。
うちの息子が言った。
「棺の中の同級生、ほんと寝てるようにしか見えなかった…」
人生で初めての同級生の死、そして、命の儚さを感じたのだ。
子供が死ぬなんて同じ親として耐えられないし、考えるとおかしくなる。
子供に元気でいてほしい。願うのはそれだけ。
学歴がどうだ、就職がどうだ、そんな事どうでもいい。
いつまでも元気で、親よりも長生きしてほしいと願う。
「家族みんな
●●が大好きです」
いつもにこにこ笑って、周りまでも笑顔にしてくれた●●。聞き上手で優しい子で
した。ちょっと抜けているところもありましたが、それもまた親としては可愛らし
く感じたものです。学校で飼っていたひよこの世話や妹の●●と一緒に育てていた
イチゴの手入れなど、命あるものへの愛情は深く…。
どんな時も、誰に対しても微笑みを絶やさなかった二男 ●● ●● は、平成二十六
年一月三十一日午後四時九分、満十八歳にて永い眠りにつきました。
我が子の予期せぬ旅立ちに、今はまだ気持ちの整理がつかずにおります。以前から
憧れていた仕事の内定を頂き、春からは社会人として頑張るのだと笑っていた姿を
思い出せば悲しくて…。溢れる涙を拭うことはできませんが、家族みんなから「あ
りがとう」「大好きだよ」と思いの全てを伝え、お別れをしようと思います。
出会い ふれあい ●●と笑みを交わして下さったお友達の皆様、そしてお世話にな
った方々へ、家族一同より感謝申し上げます。

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