離島だけど、本土を身近に感じる今の種子屋久。

交通が便利になり、少子化もありで、鹿児島などでのイベント開催に参加回数がふえた。
そんな中で感じること。
高速船に乗ると、屋久島便は、島民より観光客が多い。
種子島経由だと、種子島でたくさんの島民が下船し、屋久島に行くときは、少人数となる。
こんな時、屋久島人口の3倍いる種子島に圧倒されることがある。
船便も、1日高速船、フェリー、貨物船と屋久島より便利。
数年前からすれば、鹿児島に容易に行けるようになったが、天候が悪い時、やはり距離感を感じることがある。
まず、フェリーが欠航、続いて高速船がすべて宮之浦港着、そして欠航。
当然悪天候のため、飛行機は着陸できず欠航が続くのだ。
急ぎでなければいいのだが、みんないろんな都合でどうにかしたい。
予約を取ろうにも、当然満席、空港は電話が繋がらない。
キャンセル待ちを狙い、港、空港に向かう。
建物の中には、たくさんの観光客があふれかえっていた。
カウンターから並ぶ長蛇の列、カウンターでの会話の長さが気になるけど、じっと我慢。
天気もどんより、気分のどんより。
あーやはり離島だな、種子島より不便だな屋久島って。
やっとの末、朝一便の席を確保、遅れながらも船到着。
さあ、乗れる!屋久島脱出だ!
ふと、何かがない、あ!携帯ないぞ。
バッグの中を何度も確認、車も確認、それでも見当たらない。
慌てて家に帰る。
バイブにしてたので、天の声が聴こえてこない。
家を探すが見つからず、折り返し港に行き、落とし物でないかの確認をするが、ない。
刻々と迫る出発時間、流れるアナウンス。
あー行きたい、でも行けない。携帯ない。
悩んだあげく、せっかく取れた券をキャンセル。
これで、誰か乗ることが出来たのだから、よかった。
神様が、落ち着け、慌てるなと言っているんだと一生懸命、心に言い聞かせた。
船が離れていく時、私もゆっくり港を後にし、自宅に戻った。
はあーとため息をつき、実家の仏間へ。
すると、そこには、黒い物体。
そう、あれだけ探していた携帯があった。
さっきも確認したけど、暗くて気付かなかったのだ。
私は、朝夕仏壇に手を合わすのが日課で、朝、挨拶をした際、置き忘れていた。
気持ちを新たに、次の便で、しっかり携帯を持ち、忘れ物がないか何度も確認し、出発した。
何事も慌てず、しっかり準備確認をして行動するように、再認識した出来事だった。

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