最近、人手不足で忙しい日が続くなか

毎年弊社が行っている「パティシエになろう」の打ち合わせを従業員A子に指示した。するとA子「ケーキ屋さんに行くのにケーキ買わないんですか」との一言。
「えっ」と思っていると、事務所内から私の財布を持ったB子が顔を出し、財布か
ら3000円を取り出す。
「おいおい、俺の財布、俺の金」と思いながらも、忙しかったから疲れた時には甘
い物をと思う気持ちで、3000円じゃ足らないといけないから5000円渡し
た。
数分後「ただいまでーす」との言葉と一緒に大きな白い箱。
「おいおい、大きいだろ…」と言うと、箱いっぱいにA子がチョイスしたA子好み
のケーキが並んでいた。
そして「ごちそう様です」の言葉といっしょに、袋に入った小銭と領収書。
もしかしてと思い金額を見ると4860円。
こいつ買えるだけ買ってきたなーと笑うしかなかった。
そして、たくさんのケーキと満足顔のA子とB子。
今回の事で思ったこと。
やはり、このぐらいでないと、うちでは長続きしないだろうなーたいしたもんだわ
ーー。
ちょっとお金が高くついたけど、疲れた身体も心も甘い気持ちが満たされた一日で
した。
久しぶりに会う同級生。
島にいてもなかなか集まって話すことはない。
それが、こんな同級生の親が亡くなった時というのも何なんだろう。
確かに家族であっても集まるのは葬儀の時だ。
みんな輪になって座り、子供の頃の面影を探す。
白髪が増えたやつ、確実におでこが広がったやつがいれば、坊主にしたやつ。
また、女性は定期的な白髪染めは欠かせない。
会話は小さな頃の話が飛び交う。
A君の家に行ってファミコンして遊んだとか、B君の家に行って玄関を開け、B君
遊ぼうと言ったら、2階から顔も出さずに「遊ばないー」と言われたとか…笑
○○姉ちゃんヤンキーだったか、○○姉ちゃん美人だったとか…
あと、○○君、○○さん、覚えてるー
同級生がどこにいるのか、みんなの中で捜索が始まる。
こんな話なら良いのだが、いつかは尽きるこの内容。
会話して、話しづらいとこもある。
・結婚しているとか、バツイチなら良いんだけど、
未婚者もいる。
・子供の話、子供が何人いてどうだこうだも話は 盛り上がるんだけど、子供のい
ない夫婦も当然 いる。
・髪の話も、まだ昭和の忘れ物といわれるパーマ をかけている俺もいるけど、髪
の状態は人に よって幅広い。
・仕事の話だって、自営もいれば公務員、会社員、 パートだっている。
誰もが傷つかず、話を盛り上げるのはなかなか難しい。
子供の頃の話だって、いじめたやつがいれば、いじめられたやつもいる。
今、みんな大人になって、子供の頃の事、悪かったなーと思っている人もいる。
俺自身、いじめられた事もあるが、言葉で友達をいじめたことも心の中にある。
また、いじめなかったとしても、いじめられている友達を助けようとしなかった自
分も、いじめたやつと同じように悪いと今思う。
みんな心の中に子供の頃の思い出があり、いろんな想いがある。
ただ、今思うことは、子供の頃に時間は戻せない、だからといって、引きずってい
ても良くない。
戻せないなら、今、自分が悪かったなーと思うのであれば、やはり、今でもいいか
ら謝るべきだと思う。
恥ずかしいから、言いづらいからと思っても、いじめられた人はそれ以上につらい
思いをしたのだから。
もう私達も 48 歳。人生も折り返している。
こんな風に、同級生集まることもないかもしれない。
なおさら、心の中にひっかかる事があるなら謝り、そして残された人生を胸はって
生きていけたらと思う。
この屋久島で一緒に育ち、同じ時間を過ごした同級生だからこそ、みんなで、いつ
までも同級生でよかった、同級生っていいなーと笑顔で思える仲間でいたいと願
う。

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